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データプロパティのコピーによる変数定義/Statistics

公開日:    SPSS TIPS Statistics 

IBM SPSS Statisticsでは、変数の補足説明(変数ラベル)や値の意味づけ(値ラベル)、データ型や小数桁数、測定の尺度の設定などを、データファイルの変数ビューで細かく設定することができます。これらはデータの内容に基づいて分析を実行する前に行っておきますが、例えば、よく行われるアンケート調査の場合、アンケートの配布から回収までの調査期間の間に、データの入力に先行してSPSSデータファイルの変数定義を行っておくことがあります。

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データの入力をIBM SPSS Statisticsに直接行う場合は、事前に変数定義を完了させたデータファイル(.sav)に入力するだけですので作業手順はいたってシンプルですが、使用できるソフトウェアの問題や他のアプリケーションでの利用を想定して、データをSPSSではなくExcelに入力するケースが多々あります。例えば、以下のような流れで作業が行われる場合があります。

[1] アンケート用紙を配布
[2] IBM SPSS Statisticsの変数定義(変数ビューのみ)
[3] アンケート用紙の回収
[4] Microsoft Excel形式へのデータ入力
[5] Excel形式のデータをIBM SPSS Statistics形式に読込み
[6] IBM SPSS Statisticsの変数定義のコピー

本来、SPSSでの変数定義は[5]のExcel形式のデータをSPSS形式に読み込んだ後に行いますが、[2]で変数定義を済ませているのはアンケートの配布から回収までの収集期間(空いた時間)に変数定義を行ってしまうという発想です。

Excelへのデータの入力が完了した後、統計解析・データ分析を行うためにIBM SPSS Statisticsにデータを読み込むことができますが、ExcelからSPSSへ読込みを行った直後は、値ラベルなどの変数定義が含まれていないため、別途ラベル付の作業が発生します。

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変数ビューの設定は、コピー&ペーストの方法で別のIBM SPSS Statistics形式のデータファイルに反映させることができますが、変数の数が多くなるとコピー作業も大変になりますし、変数の並び順が違っていると誤った変数定義をコピーしてしまうミスが起こり得ます。

そこで、[2]で作っておいたIBM SPSS Statistics形式のデータファイルの変数定義をコピーします。IBM SPSS Statisticsの標準機能として用意されている「データプロパティのコピー」機能を使用すると、あるデータファイルで定義されている変数定義の情報を別のSPSSデータファイルに簡単に反映させることができます。

用意するものは以下の2つです。なお、変数定義をコピーしたい変数については変数名とデータ型が一致している必要があり、データ型が文字列の場合は文字幅(入力できる文字数の設定)も一致していなければなりません。

・変数定義が完了しているIBM SPSS Statisticsデータファイル(.sav)
・変数定義をコピーしたいIBM SPSS Statisticsデータファイル(.sav)

具体的な実行手順は以下の通りです。

(1)「データ」>「データプロパティのコピー」メニューを選択します。
※この手順は変数定義が行われていないファイル側で行います。

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(2) コピーしたい変数定義が含まれているIBM SPSS Statisticsデータファイルを選択して「次へ」ボタンをクリックします。

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(3) コピー元変数とコピー先変数を指定して「次へ」ボタンをクリックします。
※変数の「名前」とデータの「型」が一致している変数が自動的にコピー対象となります。
※対象が文字列の変数の場合は文字「幅」も一致している必要があります。

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(4)コピーしたい定義情報を指定して「次へ」ボタンをクリックします。
※変数ラベルや値ラベル、測定の尺度などを細かく指定することができます。

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(5)コピーしたその他の変数情報を指定して「次へ」ボタンをクリックします。
※多重回答グループや変数グループの指定が可能です。
※ユーザー指定の属性はデータの検証(Data Preparation機能)の検証規則を含みます。

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(6)「完了」ボタンをクリックしてデータプロパティのコピーを完了します。

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以上の操作で、指定したデータファイルに含まれる変数定義の情報をコピーすることができます。変数名とデータ型の一致によって数百に及ぶような多数の変数を対象にした場合でも一度にコピーできるため、手動でコピーを行うよりも間違いが少なく効率的な方法です。

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ただし、変数の数が少ない場合は、単純なコピー&ペーストの方が簡単で早いですし、はじめからSPSSにデータを入力する場合はほとんど用いられない機能ですので、作業目的や状況に応じてご活用ください。

※この機能は、IBM SPSS StatisticsのBaseの機能のみで実行することができます。
※別途シンタックスを利用して変数定義を行うとより効率的・汎用的にできる場合があります。

目的や使い方、用途に応じて、IBM SPSS製品を有効にご活用いただき、課題解決・価値創造にお役立てください。

■ 支援サービス:セミナー・研修
http://www.stats-guild.com/seminar/schedule

■ 支援サービス:受託データ分析
http://www.stats-guild.com/services/analytics

■ テキストブック
http://www.stats-guild.com/spss-e-learning/textbook


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