スタッツギルド

SPSSのダミー変数の参照カテゴリを指定する方法

シンタックスの貼り付けと編集

ロジスティック回帰分析の独立変数(説明変数/予測変数)として用いるのは、量的変数や2値変数であり、3つ以上のカテゴリを持つ名義尺度や等間隔とみなしにくい順序尺度を用いる場合は、ダミー変数として0と1の形式に変換します。SPSSでは、二項ロジスティック回帰分析のダイアログボックスにある「カテゴリ」ボタンを利用することで、ダミーコードに変換することができます。 ただし、カテゴリボタンを使用する場合、参照カテゴリとして「最初」もしくは「最後」しか選択することができませんので、例えば、2番目のカテゴリを指定することができません。このような場合、SPSSのシンタックスを用いることで、「最初」「最後」以外の任意の値を参照カテゴリに指定することができます。
公開日: 2015-06-22更新日: 2025-09-01

シンタックスの貼り付け

ロジスティック回帰分析

シンタックスのコードは1から手入力する必要はなく、ダイアログボックス上での操作から記録することができます。まず、ダイアログボックス上で必要な設定を完了し、OKボタンではなく「貼り付け」ボタンをクリックすることで、シンタックスを表示できます。

シンタックスの貼り付け

  1. 1.「分析」メニュー >「回帰」>「二項ロジスティック」を選択します
  2. 2.「従属変数」と「共変量」を指定します
  3. 3.「カテゴリ」ボタンをクリックします
  4. 4.「カテゴリ共変量」にカテゴリ変数を移動します
  5. 5.「続行」ボタンをクリックし、メインダイアログボックスに戻ります
  6. 6.「貼り付け」ボタンをクリックして、シンタックスエディタを表示させます
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ロジスティック回帰分析のシンタックスが表示されます。このシンタックスを実行することで分析結果が出力されますが、ここでは参照カテゴリの変更を加えます。

シンタックスの修正

2番目のカテゴリを参照カテゴリに指定する場合

参照カテゴリを2番目のカテゴリに指定するように修正します。「/CONTRAST」の行の「Indicator」の後ろにカテゴリ番号を指定するだけです。例えば、2番目のカテゴリを指定する場合は「Indicator(2)」のように書きます。追記するコードはすべて半角で入力しなければなりません。

シンタックスの編集

  1. 1.「/CONTRAST(薬剤)=Indicator(2)」に修正します
  2. 2.「実行」ボタンをクリックします
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薬剤の2番目のカテゴリである「薬B」が参照カテゴリになっていることが分かります。

まとめ

このように、シンタックスを利用することで、データファイルにダミー変数を作成したり、カテゴリの並び順を変更することなく、参照カテゴリを直接指定することができます。 シンタックス修正後は、シンタックスエディタの実行メニューを使用してシンタックスを実行します。 シンタックスであればコードとして記録できるほか、修正も容易です。なお、SPSSでロジスティック回帰分析を実行するには、Regressionオプションのライセンスが必要です。このライセンスがない場合、シンタックスのみでロジスティック回帰分析を実行することはできません。目的や使い方、用途に応じて、IBM SPSS製品を有効にご活用いただき、課題解決・価値創造にお役立てください。

参考文献

[1]IBM SPSS Statistics Regression