スタッツギルド

バイオリンプロット(ヴァイオリンプロット)の作成手順

分布の形状とばらつきを同時に比較する

バイオリンプロットは、分布の形状やばらつきを可視化できるグラフで、分布の群間比較に有効です。分布の比較では箱ひげ図がよく利用されますが、箱ひげ図だけでは見えにくい歪みや二峰性などの違いも把握しやすくなる利点があります。IBM SPSS Statisticsではv29から標準メニューに追加されています。
公開日: 2026-04-16更新日: 2026-04-16

バイオリンプロットとは

分布の比較に有効なグラフ

量的変数の分布を群間で比較する方法として、箱ひげ図(Box Plot)バイオリンプロット(Violin Plot)があります。箱ひげ図は中央値や四分位範囲などの要約に強い一方で、バイオリンプロットは分布の形状(密度)もあわせて示せるため、歪みや二峰性などの違いも把握しやすくなります。

K-means Concept

観察研究などでは、群ごとの共変量(背景因子など)の分布が揃っているかを確認するために、箱ひげ図やバイオリンプロットで分布を比較することがあります。なお、質的変数の構成比を比較したい場合は、クラスタ棒グラフ(集合棒グラフ)が有効です。

バイオリンプロットの作成手順

グラフ > グラフボードテンプレート選択

メニュー選択

  1. 1.「グラフ」メニュー > 「グラフボードテンプレート選択」を選択します
K-means Concept

変数の指定

  1. 2.「基本」タブを開きます
  2. 3.変数リストから量的変数を1つ選択します(例:age)
  3. 4.キーボードの「Ctrl」キーを押しながら、質的変数を1つ選択します(例:treat)
  4. 5.右側に表示されるグラフ候補から「バイオリン」を選択します
K-means Concept

「グラフボードテンプレート選択」では、「図表ビルダー」と同様に測定の尺度(名義・順序・スケールなど)の影響を受けます。量的変数が「スケール」、群を表す質的変数が「名義」と、あらかじめ適切な測定の尺度を指定しておく必要があります。

グラフの出力

  1. 6.「OK」ボタンをクリックします

まとめ

バイオリンプロットは、箱ひげ図の要約に加えて分布の形状も示せるため、群間の分布比較に有効です。IBM SPSS Statistics v29 以降では「グラフボードテンプレート選択」からテンプレートを選ぶことで、簡単にバイオリンプロットを作成できます。作成時は、変数の測定の尺度がグラフ候補や出力に影響する点に注意が必要です。目的や使い方、用途に応じて、IBM SPSS製品を有効にご活用いただき、課題解決・価値創造にお役立てください。

参考文献

[1]IBM SPSS Statistics Base