テーブルから条件抽出ノードを生成する方法
テーブルから条件抽出ノードを生成する方法
条件式を書かずにマウス操作のみで設定
SPSS Modeler
IBM SPSS Modelerでは、ストリームと呼ばれるデータ処理フローを設計・作成することで、データのインポートやデータ加工、分析やモデリング、スコアリングを実現します。分析やグラフ作成を行う場合、目的に応じてIF条件などを用いて必要なレコードに絞り込むことを行いますが、このための機能は、レコード設定パレットに用意されています。
条件抽出ノードは、条件式を指定することで分析に必要なレコードを絞り込むための機能を持っていますが、簡単な条件式であればテーブルなどの出力結果から生成させることができます。
1条件抽出ノードの生成手順
テーブルの出力結果から生成する場合
この例では、テーブルに表示したデータから、婚姻状況が既婚でかつ支払方法がポイントの顧客のみを選択するための条件抽出ノードを作成する手順をご紹介します。この方法では条件式を直接入力する必要がありません。
テーブルで条件値となるセルを選択
- 「テーブル」ノードを実行します
- 「婚姻状況」フィールドの「既婚」と「支払方法」フィールドの「ポイント」を選択します
次に、選択した値に基づいてノードを生成する操作を加えます。
ノードの生成
- 「生成」を選択します
- 「条件抽出ノード(“AND”)」をクリックします
条件抽出ノードの生成では、複数の値をAND条件やOR条件でつなぐ方法を指定します。なお、フィールド作成ノードは、選択した値に該当するか該当しないかを表す2値フィールド(フラグ型フィールド)を作成する場合に使用されます。目的に応じて適切なメニューを選択するようにしてください。
ストリームキャンバス上に条件抽出ノードが追加され点滅します。ダブルクリックして開くと選択していた値に基づいた条件式が自動的に入力されていることが分かります。
この条件抽出ノードを以下のように既存のストリームに組み込むことで、必要なレコードに絞り込んだレコードを下流に流すことができるようになります。
このように、ノードの生成機能を活用することで条件式を直接入力する手間を省き、テーブルで値を観察しながら、必要なレコードに絞り込む処理を、直観的な操作で実現することができます。 また、このようなノードの生成機能はModelerの随所に用意されており、例えばグラフからの条件抽出やデータの加工、分析やモデリングなどの場面でも応用することができます。
IBM SPSS ModelerではPythonやRなどのプログラミングを意識することなく、GUIによる直感的な操作でさまざまなデータ処理を行うことが可能です。目的や使い方、用途に応じて、IBM SPSS Modelerを有効にご活用ください。
参考文献
- ModelerUsersGuide.pdf
- ModelerSPOnodes.pdf
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