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IBM SPSSによるデータ分析、情報活用

変数グループを利用する方法 / Statistics

IBM SPSS Statisticsでは、重回帰分析やロジスティック回帰分析、探索的因子分析や主成分分析などの多数の変数を用いる多変量解析を実行することができますが、これらの分析で使用する変数は原則として設定用のダイアログボックスに指定する必要があります。例えば、重回帰分析を実行する場合は、従属変数のほか独立変数を、探索的因子分析では分析に使用する観測変数をそれぞれ指定しなければなりません。 データファイルに含まれる変数の数が少ない場合は、これらの変数の指定は比較的容易ですが、変数の数が多くなるとその指定は煩雑になりかねません。例えば、データファイルに回答者の年齢や性別、睡眠時間や職業などの基本属性の変数のほか、探索的因子分析に用いる観測変数、住所や備考など直接分析には用いられない変数など全部で160個が含まれている場合、実際の因子分析で用いる変数は160個の全てではなくうち、不必要な変数の中から因子分析に必要な変数を指定する作業が発生します。 そこで、事前に変数グループの定義を行っておくことで、「基本属性」、「因子分析用」、「分析不要」などのように変数のグループ化を図り、データファイル中での表示と非表示を設定することができます。変数をグループ化して利用するための手順は以下です。 変数グループの定義 (1)「ユーティリティ」メニューの「変数グループの定義」を選択します。 (2)「変数グループの名前」を入力します。 (3)「変数グループ内の変数」にグループ化したい変数を指定します。 (4)「変数グループを追加」ボタンをクリックします。 (5)「閉じる」ボタンをクリックします。 以上の要領で、データファイルに因子分析に用いる変数のグループ「因子分析1」が追加されます。続いて、データファイルに表示する変数グループを指定します。 変数グループの使用 (1)「ユーティリティ」メニューの「変数グループの使用」を選択します。 (2)「適用する変数グループの選択」ボックスで、データファイルに表示したい変数グループのみを選択し、非表示にしたい変数グループの選択を外します。(この例では「因子分析1」のみを表示) (3)「OK」ボタンをクリックします。 以上の設定により、データファイルには選択した変数グループの変数のみが表示されます。データファイルの右上には、ファイルに含まれる変数の総数と表示されている変数の数が要約されます。この例では、160個の変数のうち35個が表示されています。 変数グループの機能は、データファイルのデータビューや変数ビューだけではなく、ダイアログボックスにも反映されます。 例えば、探索的因子分析を行うダイアログボックスにおいて、左側の変数の一覧として因子分析に使用する変数のみが表示されるようになり、その他の変数は表示されなくなります。変数グループを活用することで、データファイル中の変数を分かりやすく分類するだけでなく、分析用のダイアログボックスで変数の選択を繰り返す必要がなくなり、場合によっては分析時間の短縮や効率化につながります。 ※変数グループの機能は、IBM SPSS Statistics Baseの基本機能でご利用いただけます。 目的や使い方、用途に応じて、IBM SPSS製品を有効にご活用いただき、課題解決・価値創造にお役立てください。

■ IBM SPSS Statistics Base IBM SPSS Statisticsによるデータ入力、読込み、データ加工、基本統計量の出力、推測統計(仮説検定・信頼区間)、回帰分析、因子分析、クラスター分析、分散分析、グラフ作成、外部ファイルへのエクスポート、拡張機能などを有する基本モジュール https://www.stats-guild.com/ibm-spss

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