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IBM SPSSによるデータ分析、情報活用

出力時ラベルのオプション設定 / Statistics

SPSSの出力時ラベルのオプション設定

IBM SPSS Statisticsの標準機能
IBM SPSS Statisticsでは、個々の測定項目である変数(変量)の識別のために、変数名変数ラベルの2つの情報を活用できます。SPSSでの変数名はアルファベットや日本語を用いることができますが、他の変数と重複しないユニークな名称にする必要があり、統計分析やグラフ作成の際に指定しやすいように簡潔に定義することが重要です。
分析結果として、変数名と変数ラベルのどちらを表示するかは、基本設定を行うオプションを変更することで自由に変更可能です。また、分析結果を出力した後の編集画面(ピボットテーブル)で変更することもできます。

1オプション設定の変更

出力タブ

分析結果として、変数の名前とラベルのどちらを表に表示するかは、オプション設定によって自由に変更可能です。この方法は、分析を実行する前の段階で設定しておく必要があります。

出力設定

  1. IBM SPSS Statisticsを起動します
  2. 「編集」メニュー > 「オプション」を選択します
  3. 「出力」タブを開きます
  4. 「ピボットテーブルのラベル付け」の設定を確認します

ラベル中の変数の表示では、ラベル名前名前とラベルの3つの方法から指定を行います。初期設定は「ラベル」に設定されており、変数ラベルが出力テーブルに表示されることになります。「名前」を指定すると変数名が表示され、「名前とラベル」を設定しておくと変数名と変数ラベルの両方が出力されます。

変数名の表示をラベルに変更

  1. 「ラベル中の変数の表示」を「ラベル」に変更します

オプションの編集画面を終了し、度数分布表を出力して確認すると、変数のラベルが表示されているため性別と出力されています。ラベルとして表示されるのがSPSSのデフォルト設定です。

変数名の表示をラベルに変更

  1. 「編集」メニュー > 「オプション」を選択します
  2. 「出力」タブを開きます
  3. 「ラベル中の変数の表示」を「名前」に変更します

度数分布表で確認すると、変数の名前が表示されているためGenderと出力されています。

変数名の表示をラベルに変更

  1. 「編集」メニュー > 「オプション」を選択します
  2. 「出力」タブを開きます
  3. 「ラベル中の変数の表示」を「名前とラベル」に変更します

出力結果には、変数の名前とラベルの両方が表示されているためGender 性別と出力されています。

アンケート調査データの例であれば、変数名に設問番号、変数ラベルに設問内容を入力しておくと、名前とラベルの両方を表示するように設定しておくことで、「Q1 年齢」「Q2 性別」「Q3 職業」などのように出力できるでしょう。変数名と変数ラベルのどちらを表示して分析を進めるか、結果をレポートするかによって簡単に出力方法を変更できるためSPSSの便利な機能の1つとして活用されています。

2分析実行後に変更する方法

ピボットテーブルの編集

分析結果のテーブルに表示する変数の名前とラベルの選択は、事前のオプション設定だけでなく分析実行後に個別に変更することも可能です。このためには、テーブルを編集するピボットテーブルの機能を使用します。

下記のクロス集計は、喫煙の有無高血圧症の既往のように行と列に変数のラベルが表示されています。これを名前の表示に変更してみます。

ピボットテーブルを開く

  1. 編集したいテーブルをダブルクリックします

「ピボットテーブル」ウィンドウが表示されますので、変数の表示方法を変更します。

メニューの選択

  1. 「表示」メニュー > 「変数ラベル」を選択します

名前」「ラベル」「両方」の中から選択することで、変数の表示方法を変更することができます。この例では「名前」を選択します。

表示の変更

  1. 「名前」を選択します
  2. 「ピボットテーブル」ウィンドウを閉じます

クロス集計表の変数の表示が、smokehtのようにラベルから名前に変更されていることが分かります。

このように、分析を実行した後のテーブルで変数ラベルや変数名の表示変更が可能ですが、この方法は1つ1つのテーブルを対象に操作をする必要がありますので、事前にオプション設定を変更しておくのが効率的です。

SPSSのオプション画面での設定変更は出力済みの既存のテーブルやグラフには反映されず、新しく出力するテーブルやグラフから反映されます。また、ピボットテーブルを使用すると出力済のテーブルを柔軟に編集することができます。
なお、変数ラベルの使用は任意であり、ラベル設定がなくても分析等には影響がありませんので、補足説明としてのラベル情報が必要な場合にのみ設定すれば十分です。目的や使い方、用途に応じて、IBM SPSS製品を有効にご活用いただき、課題解決・価値創造にお役立てください。

参考文献

  1. IBM_SPSS_Base.pdf

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