Statisticsは、仮説検証型の統計解析ソフトウェアで、仮説検定や信頼区間の計算など推測統計に関する手法が充実しています。マーケティングや顧客データ分析などビジネス領域でも利用されますが、どちらかというと医療や看護、社会学や心理学などの学術利用が多いです。データはExcelのようなシートに入力して、メニューやボタンから必要な機能を呼び出す使い方になり、基本的にはGUIベースの操作になりますが、分析の履歴はシンタックスと呼ばれるコードを保存しておく必要があります。 Modelerは、仮説発見型のデータマイニングソフトウェアで、予測モデルやクラスタリング、パターン認識のモデル作成などの機能が豊富で、Statisticsより大規模なデータを用いるビジネス系のデータ分析でよく用いられます。データ加工や前処理のプロセスはストリームと呼ばれる処理フローを視覚化したファイルとして作成・管理・共有することができ、分析の履歴をコードとして管理する必要がなく、初心者の方にも使いやすくかつ高機能を提供するソフトウェアです。